わが国金融・資本市場の更なる発展に向けた取組み

金融庁
企画市場局 市場課長
齊藤 将彦 氏

日銀の金融政策について：マイナス金利解除タイミングを探る

BNPパリバ証券株式会社
経済調査本部長 チーフエコノミスト
河野 龍太郎 氏

欧米先進国では、大規模な財政政策とコロナ終息後のペントアップ需要が合わさり、景気が過熱した。にもかかわらず、各国中央銀行は、高インフレは一時的と繰り返し、利上げが遅れたため、2022年以降は急激な利上げに追い込まれた。各国中央銀行が直面したのはシステマティックエラーと見られるが、日本だけが回避できるのか。植田和男新総裁が「遅れてきたデフレファイター」にならないためには、どのような政策修正が必要か。

日本市場の活性化に向けたJPXの取組み

株式会社日本取引所グループ
取締役 兼 代表執行役グループCEO
山道 裕己 氏

日本市場には、国内外から強い関心が寄せられている。特に海外からは変革への期待が強い。国内では、政府が「貯蓄から投資」へのシフトを大胆かつ抜本的に進めており、来年からの新しいＮＩＳＡ制度によりこの動きはさらに強まることが想定される。日本市場はまさに変革の時を迎えているといえよう。本セッションでは、こうした変革の時における、JPXの日本市場活性化に向けた取組みを説明したい。

米国株価指数における新たな機会 - E-mini S&P500 オプションブロック取引

モデレーター：

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス
ディレクター チャネルマネジメントESG
寺山 恵 氏

パネリスト :

• Optiver
  機関投資家営業部長
  安岡 日平 氏

• BGC/GFI Group Japan
  シニアマネージャー
  レイモンド ミーナン 氏

• 野村證券株式会社
  マネージング・ディレクター
  王子 富幸 氏

• CME Group
  アジア太平洋地域シニア・ディレクター
  エクイティ・インデックス & 暗号通貨商品
  ミナ・キム 氏

本パネルでは、日本の機関投資家のアジア時間におけるe-mini S&P 500 (ES) オプションブロックの取引量と、それらがもたらす利点と流動性について議論する。

データ革新とクラウドサービスの拡大によるヨハネスブルク取引所の成長

Mark Randall
Director, Information Services
Johannesburg Stock Exchange

取引所が純粋に取引および上場収益に依存できた日々は、特に株式などの伝統的な上場資産に関しては、徐々に減少しています。これらの収益源は単純に消えるわけではありませんが、成功した取引所の総収益への寄与は時間の経過とともに小さくなる可能性が高いです。これはすでに、規制、競争、市場の商業的文脈による影響で、世界最大の取引所グループでは既に現実となっており、彼らの市場運営者としての役割への依存度は低下しています。
ヨハネスブルグ証券取引所（JSE）は、アフリカ最大の証券取引所であり、時価総額としては世界的に19番目に大きな株式取引所です。JSEは革新、データ分析、クラウドサービスに注力し、世界クラスの金融センターとしての能力を活用して、地域的および国際的な存在を拡大することを目指しています。
本セッションではJSE の情報サービス担当ディレクターである Mark Randall 氏が、南アフリカ市場が世界市場で占める立ち位置と、最新のデータと分析サービスの提供を含む成長に関する取引所の最新戦略、及びそれがJSEの成長軌道のサポートにどのように役立っているかについて説明します。

デジタル・テクノロジーの進展がもたらす金融取引（市場）の変革と課題　
―　AI（人工知能）とDLT（分散台帳技術）

モデレーター：

日本FIX委員会　共同委員長　
パイングローブ・リサーチ　代表
松原 弘

パネリスト :

• スパークス・アセット・マネジメント株式会社
  運用調査本部 ファンドマネージャー 兼 上席研究員
  水田 孝信 氏

• 日本銀行
  決済機構局FinTechセンター長
  別所 昌樹 氏

本パネルでは、鍵となる技術領域として「AI（人工知能）」と「DLT（分散台帳技術）」を取り上げ、これら最新のデジタル・テクノロジーがもたらす金融取引発展の可能性と、同時に新たに生まれる市場やコミュニティへのリスクなどの課題について議論する。

トレード・オートメーションの進化とTCA分析の最新

モデレーター：

バーチュ・ファイナンシャル
ニュー・セールス　グローバルヘッド
今井 晶子 氏

パネリスト :

• バーチュ・ファイナンシャル
  エグゼキューション・サービス部・アジア共同部長
  フィル・シェバリエ 氏

• バーチュ・ファイナンシャル
  アナリティクス・アジア部長
  ロバート・カピストロン 氏

トレード・オートメーションの発展と共に、TCAの最新情報を紹介しながら、今後の取引方法の進化について議論します。

日本市場における最良執行実現を考える　―　定量的データ分析の活用

モデレーター：

日本FIX委員会　共同委員長　
パイングローブ・リサーチ　代表
松原 弘

パネリスト :

• big xyt
  クライアント・エンゲージメント責任者
  Richard　Hills 氏

• 大和証券株式会社
  Head of Algorithmic Trading
  Equity Sales Trading and Equity Data Science Department
  David DeGraw 氏

• BofA証券株式会社
  株式部 ディレクター
  司 化 氏

• ブラックロック・ジャパン株式会社
  ETF事業部 ディレクター
  浅野 渉 氏

日本市場では2023年１月から最良執行方針の改正がなされ、顧客注文執行における「価格重視」及び「SORの活用（PTS等の代替執行市場活用）」に関する透明化・説明が求められるようになった。この規制変化は、今後、取引所と代替執行市場による市場間競争を促し、市場における最良執行の在り方に関する議論の重要性を高めると考える。本パネルでは、最新の定量的データ分析手法の活用による最良執行実現に向けたアプローチについて議論する。

ついに始まる流動性改革- コンディショナルオーダーがもたらすもの

モデレーター：

リクイドネット証券株式会社
代表取締役
山口 博志 氏

パネリスト :

• 野村アセットマネジメント株式会社
  トレーディング部　 シニア・トレーダー
  大澄 好成 氏

• 三井住友トラストアセットマネジメント株式会社
  トレーディング部 株式チーム長
  武田 建治 氏

• ジェフリーズ証券
  株式部エレクトロニックセールストレーディング シニアヴァイスプレジデント
  坂本 剛直 氏

• Cboeジャパン株式会社
  営業開発部長
  久枝 薫 氏

• 野村證券株式会社
  トレーディング・サービス部　担当部長
  柏原 悟志 氏

過去1年間の海外におけるFIXパネルでは何度も議題に上がってきた「コンディショナルオーダー」　日本においても「コンディショナルオーダー」を用いた新しいサービスは既に始まっておりますが、今年から来年に向け複数ベニューにて本格的な稼働が始まります。本パネルでは「コンディショナルオーダー」の特徴と流動性ベニューへのアクセスの変化に焦点を当て、バイサイド、セルサイドそしてプラットフォーム運営それぞれの立場から議論を行います。

arrowhead4.0 稼働に向けた売買制度等への取り組み

株式会社東京証券取引所
常務執行役員
川井 洋毅 氏

東京証券取引所は2023年6月にTOPIXmid400を対象として呼値適正化を実施した。また、2024年には売買システム「arrowhead」リニューアルを予定している。arrowheadリニューアルではクロージングオークション導入等も予定していることから、これらの制度変更の概要等について説明する。

クロージングオークション導入により国内パッシブ運用と日本市場に与えるインパクトと今後の展望

モデレーター：

ゴールドマン・サックス証券株式会社
グローバル・バンキング&マーケッツ, 株式営業本部 GSET部長
小林 美瑛 氏

パネリスト :

• 株式会社東京証券取引所
  常務執行役員
  川井 洋毅 氏

• 三井住友トラストアセットマネジメント株式会社
  トレーディング部 株式チーム長
  武田 建治 氏

• 野村アセットマネジメント株式会社
  トレーディング部　部長
  田中 麻伊 氏

• UBS証券株式会社
  グローバルマーケッツ本部エグゼキューションサービス部　
  プログラムトレーディング部長　エグゼクティブディレクター
  馬場 太一 氏

• ブラックロック・ジャパン株式会社
  ブラックロック・グローバル・マーケッツ部
  トランジション・マネジメント・チーム 日本地域責任者
  田中 勇毅 氏

ついに2024年11月に日本市場においてクロージングオークションが導入されることに伴い、どのようなインパクトが考えられるか？現状クロージングオークションに参加していない多くの国内運用会社の執行はどう変わるのか？また国内運用会社のパッシブフローの多くは証券会社のプリンシパル取引によって執行されているが、これらの運用方法に影響がでてくる可能性はあるのか？東京証券取引所、国内、海外の運用会社、そして証券会社の皆様をお招きし、今後の展望を座談会形式で議論を展開する。

トレーダーに求められる価値創造とは

モデレーター：

日本FIX委員会 共同委員長
ブラックロック・ジャパン株式会社
マネージング ディレクター クライアントビジネス部門
梅野 淳也

パネリスト :

• モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社
  ジャパン・サステナビリティ部長
  山中 美穂 氏

• LSEG
  データ＆アナリティクス ジャパン・プロダクト・マネジメント ディレクター
  笠井 康則 氏

• JPMorgan Asset Management (Asia Pacific) Limited
  Central Dealing/ Executive Director
  スー 昭美 氏

• 三菱UFJアセットマネジメント株式会社
  トレーディング部 株式グループ チーフマネジャー
  須甲 仁志 氏

直近数年間の資本市場の変化を包括的に振り返り、市場参加者の行動や考え方にどのような影響・変化があったか議論・検討する。また、今後、市場参加者（特にトレーダー）に求められる姿勢、スキル、考え方について、具体的に提示する。

日本FIX委員会　共同委員長　
パイングローブ・リサーチ　代表
松原　弘　

Efforts toward Further Development of Japan's Financial and Capital Markets

Masahiko Saito
Director of the Financial Markets Division
Financial Services Agency

BOJ's Monetary Policy: Time to Abandon Negative Interest Rates Policy?

Ryutaro Kono
Chief Japan Economist
BNP Paribas Securities (Japan) Limited

Advanced western economies overheated due to the combined impact of massive fiscal stimulus and pent-up demand following the pandemic. Central banks were forced to raise interest rates sharply from 2022 because their insistence that high inflation was transitory had left them behind the curve. Can the BoJ alone avoid the kind of systematic error encountered by other central banks? High inflation could become entrenched if the Bank focuses too hard on pulling the economy out of deflation and delivering the 2% price target. How can Governor Kazuo Ueda prevent this?

JPX’s Initiative to Revitalize Japanese Market

Hiromi Yamaji
Group CEO, Japan Exchange Group, Inc.,
Japan Exchange Group, Inc.

Investors are looking at Japanese market closely both domestically and internationally. Expectations for change are strong from abroad. In Japan, the government is making a bold and drastic shift from savings to investments. The Japanese market is indeed undergoing a period of change. Under this current wave, JPX is actively working to revitalize the Japanese market. In this session, I would like to explain JPX's efforts to revitalize the Japanese market at this time of change.

Embracing New Opportunities, E-mini S&P500 Option Blocks

Moderator：

Megumi Terayama
Director, Channel Management ESG
S&P Dow Jones Indices

Panelists :

• Nippei Yasuoka
  Head of Japan Institutional Sales
  Optiver

• Raymond Meenan
  Senior Manager/Co Desk Head, Japan and US Equity Products
  BGC/GFI Group Japan

• Tomiyuki Oji
  Managing Director
  Nomura Securities Co., Ltd

• Minah Kim
  Senior Director, Head of APAC Equity & Cryptocurrency Products
  CME Group

The panel session will invite the audience to the e-mini S&P 500 options block market in Japan.
We will discuss how the market has been developing, how Japanese institutional investors are utilizing e-mini S&P 500 (ES) options block during Asian hours, and - why this would benefit Japanese institutions having the ability to block ES options in their time zone with growing liquidity. We will share the latest development with the audience in Japan, and the panelists will share their experience in this market as well as their insights trading the US benchmark index options during Japan trading hours.

The JSE’s Growth through Innovation in Data and Expanding Services to the Cloud

Mark Randall
Director, Information Services
Johannesburg Stock Exchange

The days when exchanges could rely purely on transaction and listing revenues are slowly dwindling, particularly with regards to traditional exchange-traded assets such as equities. While these revenue streams won’t simply disappear, their contribution to the successful exchange’s overall revenue is likely to be smaller as time goes on. This has already played out for the largest exchange groups in the world who have become less dependent on their roles as market operators due to regulation, competition and the commercial context of their markets. The Johannesburg Stock Exchange (JSE) is the largest stock exchange in Africa and the 19th largest equity exchange globally by market capitalisation. The JSE has targeted innovation, data analytics and cloud services to leverage its capability as a world-class financial centre to grow its presence regionally and on the world stage. Mark Randall, the JSE’s Director of Information Services, will discuss where the South Africa market sits in the global arena, and the JSE’s latest strategies around growth, including the delivery of modern data and analytics services, and how this is helping to support the JSE’s growth trajectory.

Impact on financial trading by the evolution of digital technology - AI and DLT(Distributed Ledger Technology)

Moderator：

Hiroshi Matsubara
Co-chair, Japan Regional Committee, FIX Trading Community
Representative, Pine Grove Research

Panelists :

• Takanobu Mizuta
  Investment & Research Division, Fund Manager and Senior Researcher
  SPARX Asset Management Co.,Ltd.

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• Masaki Bessho
  Head of FinTech Center, Payment and Settlement Systems Department
  Bank of Japan

The panel discuses how the latest digital technology can evolve the financial trading and its associated arising risks to the financial market and community by focusing on AI and DLT(Distributed Ledge Technology).

Power of Trade Automation & TCA

Moderator：

Akiko Imai
Global Head of New Sales
Virtu Financial

Panelists :

• Phil Chevalier
  Co-Head of Virtu Execution Services APAC
  Virtu Financial

• Robert Capistron
  Head of Analytical Client Services APAC
  Virtu Financial

Virtu Financial discusses the importance of trade automation and the future of trading, together with recent trends in the TCA space.

Best execution in the Japanese market
– How to maximize the power of data analytics

Moderator：

Hiroshi Matsubara
Co-chair, Japan Regional Committee, FIX Trading Community
Representative, Pine Grove Research

Panelists :

• Richard Hills
  Head of Client Engagement
  big xyt

• David DeGraw
  Head of Algorithmic Trading
  Equity Sales Trading and Equity Data Science Department
  Daiwa Securities Co. Ltd.

• SI, Hua
  Director
  BofA Securities Japan Co., Ltd.

• Wataru Asano
  Director, iShares Japan Global Markets
  BlackRock Japan Co., Ltd.

From the start of this year, Japanese FSA has enforced a revised regulatory framework emphasising best execution in the Japanese market.In this panel, we would like to explore the potentiality of applying a quantitative/data analytic approach in the quest of achieving best execution in the transforming regulatory environment of the Japanese market .

Liquidity Reform Finally Begins in Japan - What Conditional Orders Bring

Moderator：

Gucci Yamaguchi
Head of Liquidnet Japan

Panelists :

• Yoshimasa Osumi
  Trading Dept
  Senior Trader of Nomura Asset Management Co., Ltd.

• Kenji Takeda
  Head of Equity Team
  Sumitomo Mitui Trust Asset Management Co.,LTD.

• Gosuke Sakamoto
  Senior Vice President, Electronic Sales Trading, Equities Department
  Jefferies Japan Ltd.

• Kaoru Hisaeda
  Head of Business Development
  Cboe Japan Limited

• Satoshi Kashihara
  Managing Director
  NOMURA SECURITIES CO., LTD.

“Conditional Order” has been a topic of discussion at many FIX panels overseas over the past year, and while new services using "Conditional Order" have already been launched in Japan, full-scale operations will begin in several venues this year and next. This panel will focus on the characteristics of "Conditional Order" and changes in access to liquidity venues, discussing from the standpoints of buy-side, sell-side, and platform operators.

Overview of the rule change accompanying the renewal of arrowhead

Hiroki Kawai
Senior Executive Officer
(Equities, ETF Market Development
Financial Literacy Support and Equities Business Development)
Tokyo Stock Exchange, Inc.

Tokyo Stock Exchange optimized tick size for TOPIX Mid400 stocks in June, and are currently developing new-version of "arrowhead" trading system which is scheduled to go live in November next year. This session will cover the overview of the rule change including closing auction accompanying the renewal of arrowhead, and the effect of the tick size optimization based on data.

Impact to Japan Domestic Execution and Passive Flow from Closing Auction Implementation

Moderator：

Mie Kobayashi
Head of GSET Japan
Goldman Sachs Japan Co., Ltd.

Panelists :

• Hiroki Kawai
  Senior Executive Officer
  (Equities, ETF Market Development
  Financial Literacy Support and Equities Business Development)
  Tokyo Stock Exchange, Inc.
  

• Kenji Takeda
  Head of Equity Team
  Sumitomo Mitui Trust Asset Management Co.,LTD.

• Mai Tanaka
  Managing Director
  Nomura Asset Management Co., Ltd.

• Taichi Baba
  Executive Director, Head of Program Trading
  UBS Securities Japan Co., Ltd.

• Yuki Tanaka
  The head of Transition Management Japan, Vice President,
  BlackRock Japan Co., Ltd.

Closing Auction will be newly implemented to Japan Market on November 2024. What sort of impact to Japan Market should we be expecting from this change? Currently, many of the Domestic Asset Managers do not participate in closing auction, and much of the Domestic Passive Flow is executed by Sell Side Principal Trading Desk as Kime Basket, could this trend change in the near future? We will be exchanging our views between TSE, Domestic and Foreign Asset Management, and Sell Side representatives to assess the impact and implication from this upcoming change.

Future of the Trading Role

Moderator：

Junya Umeno
Co-Chair FIX Trading Community Japan Regional Committee
Managing Director
BlackRock Japan Co., Ltd.

Panelists :

• Miho Yamanaka
  Head of Japan Sustainability Office
  Morgan Stanley MUFG Securities Co., Ltd.

• Yasunori Kasai
  Director, Japan Product Management, Data & Analytics
  LSEG

• Akimi Su
  Executive Director
  JPMorgan Asset Management (Asia Pacific) Limited

• Hitoshi Suko
  Chief Manager　Equity Group Trading Division
  Mitsubishi UFJ Asset Management Co.,Ltd.

This panel will review the recent changes in the capital markets over the past few years and analyze the impact and changes in the behaviour and mindset of market participants. We will also discuss attitudes, skills, and perspectives that will be required for market participants, especially traders, from now on.